掲載日:2025年04月16日
バイキング・エデン船内見学会レポート

2025年2月某日、横浜に寄港したラグジュアリー船「バイキング・エデン」の船内見学会に参加してきました。同船は32日間のアジアグランドクルーズを終えて横浜に戻ってきたところで、ちょうどお客様が下船された後だったため、ありがたいことに客室も見学することができました!
1バイキング・エデンとは
「バイキング・クルーズ」は、ヨーロッパを中心とする世界各地でリバークルーズ、オーシャンクルーズ、探検クルーズを展開している人気のクルーズ会社で、今回の「バイキング・エデン」は、北欧スタイルの洗練されたデザインが特徴のラグジュアリー船です。
日本人仕様の初めてのオールインクルーシブ客船
2024年秋から日本発着のクルーズを数多く展開しており、船内は至るところが日本人に快適な仕様になっています。例えば、船内のデジタルサイネージにはその日のイベントや、レストランのメニューなどが掲載されていますが、これらはすべて日本語対応。どこへ行っても日本語の案内やメニューがあるので、海外の気分を味わいながらも言葉に不自由なく過ごすことができます!
バイキングの「No」サービス
快適で有意義な体験のために、必要なものだけをサービスに含めているのも特徴です。例えばクルーズ船に付き物であるカジノ、チップはありません。またフォーマルナイトもないのでドレスやスーツを持ち込む必要がなく、カジュアルな雰囲気で楽しむことができます。さらに18歳未満のお客様はご乗船いただけないので、大人だけの落ち着いた雰囲気で過ごすことができます。
あらゆるものがFREE!
多くのラグジュアリー船と同様に、クルーズ代金には食事中のアルコールを含む飲み物、チップ、港湾税、Wi-Fiなどが含まれるオールインクルーシブ制を採用しています。船内でお支払いいただくものがほとんどないため、下船時の明細はほぼ真っ白というお客様も少なくないのだそう。
- ※2021年にバイキングと中国・招商グループの合弁会社「招商バイキングクルーズ」に譲渡され、船名が招商伊敦(Zhao Sheng Yi Dun)へと変更されました。船内のサービスはこれまでと変わらず、バイキング・クルーズにて直接運営されています。
2船内見学レポート
2-1北欧らしさを実感!おしゃれな空間とこだわりの椅子たち
こちらは船の中心であるアトリウムです。3階まで吹き抜けになっており、大階段とグランドピアノが鎮座する広々とした空間となっています。
アトリウムを見下ろすことのできる席は、各席の椅子とテーブルの位置がすべてきっちり並べて揃えてあり、横の手すりは塵ひとつないように掃除しているのだそうです。清潔感も相まって、とっても居心地の良い空間でした。
バイキング・エデンに乗ると気づくのが、椅子・ソファの多さ!至るところに椅子があり、ちょっと休んだり寛ぐのに困ることはありません。
北欧は家具も有名ですが、椅子の種類やデザインも豊富で、おしゃれで座り心地の良い椅子がたくさん設置されています。「この椅子が好き!」とお気に入りの椅子があるリピーターさんもいらっしゃるのだそうです。
2-2まるで美術館!船内のアートたち
また、船内にはたくさんの絵画が飾られています。なんとそれぞれの絵には解説があり、タイトルのところにある番号を選ぶことで、乗船客専用サイトで解説を確認することができます。まるで美術館のようですよね!
ちなみに、バイキング社の創業者兼会長のトースタイン・ハーゲン氏はノルウェーのご出身で、同じくノルウェー出身のムンクのコレクターでもあります。そのため、船内にはムンクの作品が数多く展示されています。1点を除いてすべて原画であり、貴重なコレクションとなっています。ぜひ見つけてみてくださいね。
面白いアートは階段にも! タペストリーでできた絵画が飾られており、上の階から順に下りてくると物語になっています。バイキング・エデンには「ヒストリアン(歴史家)」が常駐しており、バイキングの由来を説明する講義が行われるほか、船内のタペストリーの解説を行うイベントなども開催されています。
2-3安心の日本語対応
冒頭でもご紹介したように、船内のあらゆる表示は日本語対応になっています。
写真にあるデジタルサイネージも、ご覧の通り日本語です。船内クルーの日本語のレベルも非常に高く安心感があるので、言葉が心配な方にはぜひおすすめしたいです。
またライブラリーやラウンジに置いてある本も、日本語のものが多くありました。外国船に和書があることは極めて稀なので、本を手に取ってお気に入りの空間で読んでみるのもいいですね。私は外国語の書籍は読めないので大変ありがたいです・・・
2-4本気のサウナと充実のスパ施設
バイキング・エデンには北欧スタイルの充実したスパ・サウナが完備されており、無料でご利用いただけます。こちらは1デッキにある「ザ・ノルディックスパ」。水着着用でスチームサウナやプール、ジャグジーを楽しむことができます。スノールームという雪で満たされた珍しいスペースがあり、クールダウンに使うことができます。また、本格的なボディトリートメントも別室で受けることが可能です(有料)。
そして北欧といえばサウナが有名ですよね!バイキング・エデンにはノルウェースタイルの本格的なサウナがあり、こちらは男女別でご利用いただけます。もちろん無料です!
綺麗なロッカールームに水風呂まで完備されており、船内で「整う」ことができます。ここが船の中であることを忘れるくらいの本気のサウナですので、サウナーの方はぜひご体験ください!
2-5レストラン
「ザ・レストラン」
バイキング・エデンのメインダイニングがここ「ザ・レストラン」です。フリーシーティングになるので予約は不要、営業時間中の好きな時にご利用いただけます。船尾にコの字型に造られているため、どの席に座っても外が良く見えて、明るく開放的な雰囲気です。
お食事は寄港地で仕入れる新鮮な食材を使った日替わり西洋メニューのほか、北欧料理や日本人シェフが監修する日本食など、選べる豊富なメニューの中からお好きなものを選べるアラカルト式で提供されます。ノルウェーサーモンが絶品なんだとか!
クルーズのメインダイニングというと、円形の大きなテーブルに相席という船も多いですが、このレストランは2名掛けの席が多いのも特徴です。テーブルセットにはお箸もあり、日本人にはとても嬉しいですよね!
「マンフレディーズ」(要予約)
イタリア料理が楽しめるスペシャリティ・レストランです。事前予約をお願いしていますが、空席があれば予約なしでもご利用いただけます。メニューはアラカルトのオーダー制です。
北欧といえば雑貨や食器も有名ですよね!バイキング・エデンの各レストランで使用されている食器やカトラリーも北欧のブランドのものが多くありました。写真はフィンランド発祥のブランド「イッタラ」のもの。さりげなくテーブルに置かれているものも、デザイン性がありおしゃれなものばかりです。
「ザ・シェフズ・テーブル」(要予約)
コース料理とソムリエが厳選するヴィンテージワインのペアリングがお楽しみいただけるスペシャリティ・レストランです。2~3日ごとにメニューが変わるので、ロングクルーズでも飽きることなく、何度も足を運ぶことができます。
「ワールド・カフェ」
朝・昼・夕とビュッフェスタイルのお食事を提供しているレストランです。特に朝食で利用する機会が多いレストランですが、席数が多く、ほぼ待ち時間なく食事ができます。お刺身などの日本食のメニューもあるのが嬉しいポイントです!
「マンセンズ」
創立者のお母さまの名前にちなんで名づけられたというレストランで、7デッキ・8デッキにある「エクスプローラーズ・ラウンジ」の一角にあります(レストランは7デッキ)。その場で焼き上げる名物ワッフルやオープンサンドといったノルウェーの伝統料理を提供しています。
2-6プール・その他の船内施設
メイン・プール
全天候型の温水プールで、開閉式の屋根が設置されており、あいにくのお天気の日でも楽しむことができます。隣接する「ウィンターガーデン」は、短い夏を大切にする北欧の暮らしを感じられる、温室をイメージして造られたラウンジで、ゆったりと寛げるおしゃれなソファがたくさん。光が差し込む気持ちの良い空間で、無料のアフタヌーンティーを楽しむことができます。
インフィニティ・プール
7デッキの船尾、「ワールド・カフェ」の外にはインフィニティ・プールもあります!小ぢんまりしていますが、船尾というロケーションにあるため航跡がバッチリ見えます!横浜の景色も相まってか、とても素敵な場所に感じました。寄港中にあえて観光をせず、このプールで現地の眺めを楽しみながらゆっくりするのもいいなと思います!
2-7床暖房を完備した客室
バイキング・エデンには、上位から順に以下6種類の客室があります。
・オーナーズ・スイート(1室のみ)
・エクスプローラー・スイート
・ペントハウス・ジュニアスイート
・ペントハウス・ベランダ
・デラックス・ベランダ
・ベランダ
全室の洗面所にはなんと床暖房を完備!冬でも暖かく快適に過ごせる、嬉しいポイントです。この日は「オーナーズ・スイート」「ペントハウス・ジュニアスイート」「デラックス・ベランダ」の3つを見学することができました。
オーナーズ・スイート
たった1室しかない大人気のこの客室。この船で最上級のスイートですが、様々な設備・サービスがついており、実はとてもお得!予約解禁と同時にこの部屋から埋まっていくので、ぜひとも早めの予約をおすすめしています。
このオーナーズ・スイートには、リビングエリア、ダイニングエリア、ベッドルームのほか、簡易的なキッチンスペースとワインセラーが完備されています。ワインセラーの中身はなんと飲み放題!ワインがお好きな方にはたまらないサービスですよね!寄港先でその土地の美味しいおつまみを買ってきて、お部屋で楽しむのもおすすめです。
そしてこのオーナーズ・スイートの嬉しいポイントはまだまだあります・・・なんとオーシャンビューのドライサウナを完備しています!
先にご紹介した通り、船内には本格的なドライサウナが別途ありますが、このお部屋に宿泊すれば、お部屋の中で楽しむこともできるのです。しかもオーシャンビュー!大海原を眺めながら「整う」経験は、とても貴重な機会ですよね。サウナーの方には、ぜひ一度ご宿泊いただきたい客室です。
ペントハウス・ジュニアスイート
ソファスペースと寝室をカーテンで区切ることができるこのお部屋。使い勝手がよく、人気の高い客室タイプです。洗面所はダブルシンクのため、朝のお支度に時間がかかっても大丈夫。女性同士やご夫婦、カップルのお客様におすすめです。
デラックス・ベランダ
この船で最も客室数の多いお部屋タイプがこちらです。専用のベランダにはデッキチェアも完備されているので、大海原を眺めながら、ゆっくりとお過ごしいただけるのが魅力です。
3まとめ
いかがでしたでしょうか? 同じラグジュアリー船でも、アメリカのクルーズ船に多い豪華絢爛なイメージとは違い、バイキング・エデンは、スタイリッシュで機能的。何より日本人が快適に過ごせるようにサービスを特化されているので、クルーズが初めてという方でも本当に気兼ねなく楽しむことができると感じました。
ここでバイキング・エデンのおすすめポイントをおさらいします!
✔日本人仕様の初めてのオールインクルーシブ客船
✔18歳未満は乗船できない大人のためのラグジュアリークルーズ
✔海外の気分を味わいながらも、言葉に不自由なく過ごせる安心感
✔サウナ好き必見!本格的なドライサウナとスパ施設が充実
興味をお持ちいただけましたら、ぜひクオリタへお問い合わせください。
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